
毎年6月21日ごろは、夏至(げし)です。
一年で最も昼が長く、夜が短いこの日。
「夏本番の始まり」という清々しいイメージがある一方で……
「なんだかだるい」「やる気が出ない」「眠れない」
そんなふうに感じている方、いませんか?
実はこれ、気のせいでも怠け心でもありません。
夏至の時期は、更年期世代の体にとって特にしんどくなりやすいタイミングなんです。
今日は、夏至と更年期の意外な関係と、この時期に試してほしい心と体の整え方をお伝えします。
夏至とは?
夏至は、二十四節気のひとつ。
北半球では一年のうちで最も昼が長く、太陽が最も高い位置に昇る日です。
2025年は 6月21日(土)が夏至にあたります。
古来より、夏至は「陽のエネルギーが頂点に達する日」として、世界各地でさまざまな習慣や行事が行われてきました。
ヨーロッパでは夏至祭が開かれ、日本でも各地の神社で夏越しの行事が行われます。
エネルギーが満ちる日——でも、だからこそ、体がついていけなくなることがあるのです。
夏至の時期に更年期症状が出やすい理由
「夏至になるとなんだかしんどい」は、実は多くの40・50代女性が感じていることです。
その背景には、大きく3つの理由があります。
① 日照時間の変化がホルモンバランスを揺さぶる
日照時間が長くなると、体内時計(サーカディアンリズム)が乱れやすくなります。
睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が遅くなり、「眠れない」「眠りが浅い」という状態に。
更年期でただでさえ揺らいでいるホルモンバランスに、季節の変化が重なることで症状が強まることがあります。
② 気温の急上昇で自律神経が乱れる
夏至前後は気温の変化が大きい時期。
自律神経は体温調節も担っているため、暑さへの対応で消耗しやすくなります。
更年期のホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)が出やすい方は、この時期特に体への負担を感じやすいです。
③ 「陽のエネルギー」が高すぎて消耗する
東洋医学的な視点では、夏至は「陽気が極まる日」。
陽のエネルギーが強すぎると、体の中の「陰」(潤い・冷やす力)が不足しがちに。
のぼせ、口の渇き、イライラ、眠れない——これらは、陰虚(いんきょ)と呼ばれる状態のサインとも重なります。
夏至の日に試してほしい、心と体の整え方5つ
1. 朝の光を「浴びすぎない」工夫をする
夏至は日の出が早く、朝4時台から明るくなる地域もあります。
遮光カーテンを使って睡眠を守ることが、この時期の体調管理の基本。
「光で目が覚めてしまう」という方は、アイマスクも試してみてください。
2. いつもより30分早く、ぬるめのお風呂に入る
38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分。
熱いお風呂は交感神経を刺激してしまうので、夏至の時期は特にぬるめがおすすめです。
副交感神経が優位になり、眠りにつきやすくなります。
入浴剤を使うなら、ラベンダーやカモミールなどリラックス系の香りがこの時期にぴったり。
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3. 夕方以降は「陰」を補う食材をとる
東洋医学的に、夏至の時期は「陰」を補うことが大切といわれています。
陰を補う食材として知られているのは、豆腐・豆乳・山芋・きゅうり・トマト・梨など。
特別なことをしなくても、夏野菜を意識して食べるだけで体が楽になることがあります。
4. 「何もしない時間」を意識的につくる
夏至は陽のエネルギーが頂点に達する日。
この時期に頑張りすぎると、夏本番に向けてガス欠になってしまいます。
予定を詰め込まず、ぼーっとする時間・横になる時間を意図的につくることが、この時期のセルフケアになります。
5. 今の自分の状態を、ノートに書き出してみる
「なんとなくしんどい」を言語化することで、体と心が楽になることがあります。
- 今日、体のどこがしんどかった?
- 何があったら少し楽になりそう?
- 今の自分に、何が必要?
難しく考えなくていいです。思いついたままをノートに書き出すだけ。
それだけで、自分の状態を客観的に見られるようになります。
この時期の体調や気持ちを記録しておくと、来年の夏至にも役立てられます。
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「だるい」は怠けじゃない。体が出しているSOSです。
更年期のだるさは、見た目にわかりにくいぶん、自分でも「気のせいかな」「甘えてるだけかな」と思ってしまいがちです。
でも、ホルモンの変化+季節の変化が重なるこの時期に、体がしんどくなるのは生理学的にも、東洋医学的にも、理由があること。
あなたが弱いわけじゃない。
ただ、体が「今日は少しゆっくりして」と言っているだけです。
まとめ|夏至は「休む許可」をもらえる日
夏至の日に体がしんどくなるのは、あなただけじゃありません。
- 日照時間の変化でホルモンが揺らぎやすい
- 気温変化で自律神経が消耗する
- 陽のエネルギーが強すぎて体の陰が不足する
だからこそ、今日は頑張りすぎない選択を。
ぬるめのお風呂、好きな香り、静かなノートタイム——
小さなセルフケアを積み重ねることが、更年期を穏やかに乗り越える力になっていきます。

